当社は、福岡県直方市新入地区でイチゴ・はちみつ・米・トルコギキョウを生産する農業法人です。

1999年にイチゴ農家として創業し、2019年に現在の形態である合同会社ファーム貞光として法人化、

持続可能な“循環型農業”の実現を目指し、農業経営を行っています。

当社の農業経営の最大の特徴はイチゴと養蜂の両方を営んでいることで、

イチゴの生産が盛んな福岡県ではありますがこの形態は当社のみとなっています。

イチゴの生産には受粉をサポートする蜂の存在が必要で、多くの農家は養蜂家から蜂をレンタルして受粉させています。

当社においても、以前は蜂をレンタルしていましたが、ミツバチの交配に興味を持ち、2009年から自社で養蜂を開始しました。

当初はミツバチが越冬できずに全滅するなど、うまくいきませんでしたが、

試行錯誤を重ね、養蜂技術を向上させて、現在では約200群のミツバチを飼養しています。

そして、この取組を進めるなかで、農業経営の中心であった米とイチゴが、ミツバチを通じてつながることに気づくことができました。

ミツバチが花粉を運ぶことで、イチゴが受粉する。

レンゲを肥料としてすき込み活用することで、農薬や化学肥料を減らすことができ、ミツバチにやさしい環境づくりにつながる。

レンゲを植えることで、ミツバチが蜜を集める場が広がる。

当社では、 “養蜂” “米” “イチゴ”がつながり相互にいい影響を与えることで、

農業経営と豊かな自然環境を将来に渡って持続可能なものとする“循環型農業”の取組をこれからも続けていきます。